9月中旬から10月になると、足が痛くなったという相談が増えます。
話しを聞くと、相談に来た方の多くに共通しているのが、夏の間はサンダルを履いていたということです。
サンダルは、足を押さえている部分が少ないため、普段の靴よりも足が自由で開放された状態になり、楽で快適だと感じます。
その反面、足を押さえる部分が少ないということは、不安定な状態であるともいえます。
不安定さを抑えるためには、筋肉ががんばって働かなくてはいけません。
筋肉はがんばらなくてはいけないのに、楽だと感じるのは不思議だと思いませんか?
そう感じてしまう足は、機能的に少し弱っている可能性があるのですが、ほとんどの人がそうであるため、たいていの人にとっては、楽だと感じることでしょう。
では、なぜ楽だと感じるのでしょうか。
サンダルとは対極にあるといっても良い、男性ものの、カチッとした新品の革靴を想像してみてください。
新品でまだ底が固く、甲の革もしっかりとした、サイズぴったりのこの靴を履いたら、足は自由に動けそうにありません。
足を行きたい方へと動かすことが出来ないと、全身が窮屈感を覚えます。人によっては、想像しただけで窮屈感を覚えるのではないでしょうか。
一方で、履き古した靴だと、足に馴染んでとても楽だと言います。しかし、この場合の足に馴染んでというのは、「馴染んだ」状態を通り越して、「くたびれた」状態です。足のクセが完全に靴にうつっていて、足の行きたい方に行くように靴が変形しています。
このように、足が自由に動けるようになると、身体全体が開放されて楽に動けるように感じるのです。
さて、本題の秋になると足が痛くなる理由です。
足が自由に動けることで、一時的には楽になったように感じるのですが、一方で、足の自由度が下がっても、靴によって支えられることで、負担が軽減されていたところにも負担が掛かってしまいます。それによって負担の掛かりやすい場所に負担が掛かり続けてしまうところから、その部位を傷めてしまうことが一つ。
もう一つは、足が自由な状態で歩き続けることから、足が行きたいほうへ動くクセが強くなってしまいます。そのクセが残った状態で靴を履き、動きが制限されることで痛みが出てしまうケースが多いです。これによって、足以外の場所にも痛みが出てしまうことがあり、靴のせいで痛くなったのだということに気づかない人が多いです。
夏の間に足についたクセを、サンダルから来るに戻る前に抜いて、秋の靴に戻ったときに、足が痛くなるのを予防しましょう!
ルッチェにて、足の状態チェックとクセを抜くことが出来ます。