膝の前側で、スネの上のほうのでっぱりが痛いという60代男性の相談を受けました

keikotusomen

60代の男性からの相談です。
登山が好きで、縦走の3日目か、4日目になると下りで膝が痛くなるというのが悩みです。

今までと同じように行動しているのに、痛みが出る。その痛みが、時間とともにだんだんと強くなると、心配になりますよね。

痛みが出る場所は膝の前側、スネの上の方で、したからスネの前側をさすり上げると、上のところで出っ張りにあたります。その部分の痛みです。

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この部分は、オスグッド・シュラッター病として成長期に痛みを訴える場所です。
この方も、学生時代にうさぎ跳びを沢山したそうで、そのせいで学生時代、この部分に痛みが出たことがありました。
その場所が今になって痛くなったことも、何か体に変化が起こっているのだと感じ、でも何が起こっているのかわからないことから不安になり、相談にきた理由でした。

その他の情報
四国でお遍路をして、1,200キロ以上歩いても痛みが出なかった。
ずっと変わらずに週一回トレーニングを行っている。

受けた質問
中敷か靴で何とかなるのか?
それとも何か他の方法があるのか?
週一回トレーニングをしているが、それでは足りないのか?

先ず、痛みの理由は何でしょうか。この方の場合、年齢が上がることで、筋力が徐々に低下していることが痛みの元になっていると考えられます。

そう考える理由は、登山を急に始めたわけでは無いという事。トレーニングを以前と変わらず行っている事。縦走の最初から起こっている痛みではない事。数日に渡って1,200キロを歩き続けても痛みが出ない事です。

なぜ年齢が関係しているのかというと、60代とは言わなくても、年齢が上がれば上がるほど筋力は落ちていくこと。同じようにトレーニングをしていても、同じ筋力を維持し続けることは困難になるためです。

そして、登山の縦走中、3日目又は4日目ということは、筋肉に疲労が溜まってきてから痛みが出ています。それも下りのみで症状が出ていることからも、筋力の低下を疑うことが出来ます。

また、数日間長距離を歩き続けても痛みが出ない事から、登山という負荷が掛かっていなければ、痛みが出ないということになりますので、筋力との関係が深いと言えます。

では、どうしたら良いのでしょうか。
ご本人の言うとおり、トレーニングを増やすと良いのでしょうか。

今のところ、痛みは登山縦走中だけですので、以前と同じペースでの縦走は無理ということになります。
そのペースをなるべく落とさずに今後も続けていくための手段として、縦走中の負担を軽減するために、アイテムを使うことをお勧めしました。
例えば、ステッキを使うことや、インソールを用いて足の負担を軽減することが有効です。

では、トレーニングを増やした方がいいのでしょうか。
この場合、年齢からも、トレーニングを増やしたからといって問題を解決できるほど筋力を強くすることは、難しいでしょう。
もちろん、長い目で見たときに、筋力の向上、又は維持を目的として、適切な量のトレーニングを増やすことは有効かもしれません。しかし、結果が出るまで時間が掛かります。
先ずは道具によって負担を軽減することが有効です。

こうした説明によって、ここには書けていないその他のことにも、いろいろと納得のいくところがあり、理由が分かったことで不安が無くなったとの事です。
実際、持っていたステッキを積極的に使うようにすると、痛みの出方が断然らくになったと言っていました。
現在インソール製作を検討中です。
インソールによって、足の安定性が増すこと、足自体の負担が軽減されることで、脚と全身の負担が軽減されます。

「膝を曲げると膝の外側が痛む人」は真っ先に「ここ」をチェック!!

膝を曲げると外側が痛い場合、よくある原因の一つに腸脛じん帯炎というものがあります。

立った状態で太ももの外側を触ると太もも全体を縦に走る、ベルトのようなスジを触れます。(筋肉のように柔らかくないので慎重に触れば分かると思います)これが腸脛じん帯で、このじん帯は、腰骨からスネの骨の一番上の外側までの長い距離を結んでいます。

股関節と膝関節を超えて、骨盤とスネの骨を結んでいるということです。

 

腸脛じん帯炎の治療として、安静、ストレッチ、鍼灸やマッサージ治療、ランニングフォームの改善など、さまざま言われていますが、これら全てをやるよりも先にチェックするべきことがあります。

場合によってはこれが改善への最短距離ともなりえます。

 

 

腸脛じん帯に負担の掛かりやすい体型として、挙げられるのがO脚です。

O脚では、Oの字の外周に当たる腸脛じん帯は伸ばされることになります。

伸ばされるとじん帯は緩みがなくなり、膝の曲げ伸ばしで膝の外側の骨に強くこすられて、痛みを起こします。膝を曲げると膝の外側が痛む人は、この腸脛靭帯が炎症を起こしていることが多くあります。

 

O脚の人は、靴の外側が磨り減りやすいです。

靴の外側が磨り減ると、足は外側に傾きやすくなり、ますますO脚を強めることにつながります。

ですから、ほかの治療を行うよりも先に腸脛じん帯炎と思われる人が行わなくてはいけないのは、靴の底のチェックです。

靴の底を見てください。外側が減っていませんか?

修理ができる靴であれば、すぐに踵の交換をしましょう。

修理ができない靴であれば、靴の上側(アッパー)がどんなにきれいでも、買い換えることをお勧めします。

靴底が斜めに減った靴の底を平らに直すだけで、膝の外側へのストレスは驚くほど軽減されます。

 

ランナーズニー(又はランナー膝)とも呼ばれるくらいランナーに起こりやすいとされる腸脛じん帯炎は、対処法としてフォームの改善が挙げられますが、斜めになった靴では、フォームを改善しようにもうまくいきません。

 

走り方によっては踵の外側の減りが早く、底が減ってしまっていても、アッパーがまだきれいに感じる人もいるかもしれません。

そんな場合でも、心を鬼にしてその靴はあきらめましょう。

新しいシューズの購入をお勧めします。もしも、こまめな買い替えを躊躇するような高いランニングシューズをはいている場合、交換しやすいような価格のものを選択してください。

高額で高機能なシューズを、斜めになっても履き続けるより、低価格のシューズでも平らな状態を保てるほうが、腸脛じん帯に痛みがある人には価値がありますよ。