久しぶりにパンプスを履いたら足が痛くなったのは、足が弱ったから?という質問を戴きました。

先日相談の中で、パンプスを履いたら足が痛いのは足が弱ったから? という質問を戴きました。
久しぶりにパンプスを履いたら足が痛くなったという経験がある方は多いですね。
この相談は1年通じてとても多いです。

パンプスを履かなくなった理由として多いのは、「仕事が変わった」「退職した」「妊娠した」などです。そして、数年の間隔をあけて、またパンプスを履くようになったときに、以前はなかった足の痛みを感じるようになります。
確かにここ数年はスニーカーばかり履いていたけれど、沢山歩いていたから足は弱っていないと思う。でも、久しぶりでパンプスを履くと痛いということは、「足が弱くなったのか?」又は、「足が変わってしまったのか?」というふうに、原因が分からずに不安になってしまうのです。

足が弱くなったというのは、広い意味で捉えるとたいていの方に当てはまります。
では、実際に何が弱くなるのでしょうか。

弱くなるのは筋力なのです。でも、沢山歩いていたのだからそんなはずない思うことでしょう。しかし、人の筋力というのは、角度ごとに鍛えられます。

角度ごとにってどういうこと?ですよね。

例えば、肘を、90度に曲げた状態でギブスで固定し、固定されたまま力いっぱい肘を曲げようとしても曲がりません。でも、力は入っているから、筋トレはされているわけです。

そうすると、肘を90度曲げたところでの筋力が上がりますが、他の角度は筋力は上がりません。
これを、今回の条件に置き換えてみます。

ヒールを履いて歩いていたときと、スニーカーで歩いていたとき。
「背伸びをした状態で身体を支えていた」ときと、「普通に歩いていたとき」
足を使っていた角度が違っていますね。

つまり、ヒールを履いていた頃は、少し背伸びをした状態のまま、歩いている最中の接地の衝撃を受け、立っているときはその背伸び姿勢をキープしていたのですが、スニーカーになると、接地の衝撃を受けるのは踵で、立っているときには特別な姿勢ではありません。

結構な違いがあると思いませんか?
つまり、ヒールの高さによる角度での筋力が弱ってしまったと言えます。

そのヒールの高さによる背伸びの角度を長時間維持することが困難になってしまい、色々なところに負担を分散することになり、その結果として痛い場所が出てきてしまうというわけです。

 

自分の足について知りたい方はこちら

 

こんなことで踵が痛く?スポーツ選手が陥った、靴の意外な落とし穴!

とあるサッカーチームから、選手のインソール製作の依頼を受けて出張足型計測&足と全身のチェックを行った時のエピソードです。

その選手は、踵が痛いということでした。
踵と一口に言っても、私からするととても広い範囲を示しているので、踵のどこなのかを、ゆっくりと探りながら確認していくと、踵の一番後ろ側で、地面に着いているところと、地面から離れて踵の後ろ側に立ち上がっていくところの境目辺りが痛いということでした。

そのほかの症状としては、数年前の捻挫がきっかけでクセになってしまっていて、良く捻挫をしてしまうということ。
また、既往としては、両足ハムストリングスの肉離れをしたことがあるということでした。

踵の痛みというのは、ここ最近のことで、試合中ジャンプの着地で違和感を感じ始めたことがきっかけで、徐々に痛くなってきたとのこと。
チームのトレーナーの方がテーピングを工夫したり、ほかいろいろ試したけれど、改善しないということでした。

私も、何が原因なのか、いろいろとチェックしてみましたが、いまいち原因がわかりませんでした。

そこで、先にインソール製作のための足型を採ることにしました。
いつもどおりに足型を採り、競技で使用するシューズをチェックしていたときに、???その靴がなんだかおかしいように感じたのです。

何が変だったのかというと、靴の中をのぞくと、中敷がやけに長く、踵の後ろのほうに、はみ出すように敷かれていました。
ぱっと見きれいに収まっている様にも見えるのですが、私には、踵と靴に適度な隙間があるべき場所を埋めてしまっているように見えました。
靴自体は、見た目、踵に痛みが出始めた頃よりは前から履いていそうな雰囲気でしたし、一応、痛みの出た頃に靴変えましたか?と聞きましたが、返事は「いいえ」でした。

しかし、選手自身に靴のことを説明すると、ひょっとするとその靴にもともと入っていた中敷ではないかもしれないというのです。
すんなり入ったので、ほかの靴の中敷を入れて、そのまま使っていたかもしれない。そういえば、痛みが出始めた頃と同じ頃かもしれないというのです。

結局、数週間後には痛みが無くなっています。
もちろん、インソールをお作りしましたが、踵の部分についてはなんら特別なことはしませんでした。痛みの原因は間違った中敷を使用したせいだと考えたからです。
インソールでは何の対処もしていないけれど、踵の痛みが無くなった。つまり何のことはない、ほかのシューズの中敷を間違えて入れてしまったことによって生じた怪我だったということですね。

 

 

最近なんだかランニング中に足が痛くなる。そう感じた人が確認するべきこと。

これまでと変わらずにランニングをしていたのに、なぜか急に足が痛くなったと感じると、頭の中は「なぜ?」でいっぱいになってしまいます。

治療に通うべき?インソールを試してみる?

何か行動を起こしたくなるのは分かりますが、とりあえず行動するのではなく、先ずはどんな行動を起こすべきなのか考えてみましょう。

そのために必要なのは、ここ1ヶ月の行動を振り返ることです。

何かこれまでと変えたことはありませんか?思い出してみてください。1ヶ月というと、自分では忘れてしまっていることって結構あります。

もちろん、オーバーユースなどによる障害の可能性を否定するわけではありません。ただ、どこかに相談するにしても、この作業をしておくことは、とても有効です。

ルッチェに相談にきたランナーの方々で、じっくりと話をしながら1ヶ月の間に変えたことをじっくりと思い返していくだけで、痛みの原因が分かってくることもしばしばあります。
中には、病院や整体に通っても改善しないので、インソールを作るしかないと思って来店される場合もあります。それなのに、結果的には「こんなことが原因だったなんて。。。」なんてことになるわけです。

まず、最も多いのが、「シューズを変えた」です。
中でも、前の靴と同じモデルが生産終了したので、同じシリーズの靴を購入しただけだから、別に問題ないと思ってしまっていることが多いです。
これ、大きな間違いです。同じシリーズでもぜんぜん違う靴ということは結構多くて、メーカーの店員さんから、「その型番の新しいモデルはこちらです」と言われて買った。という方って結構多いです。
心当たりのある方は、捨てていなかったら前の靴を履いてランニングをしてみるか、とにかく別の靴を履いてランニングをしてみてください。
それで改善したら、新しく買ったシューズが合っていないということです。

2番目に多いのは、「仕事で履く靴が変わった」です。
環境が変わって、パンプスを履く機会が増えた、スニーカーから革靴になった、安全靴を履く機会が出来た、長靴を履く機会が出来たなど、仕事の靴ではそれほど長距離を歩いたり、長時間立ったりしないので、そのときは痛みが出ないけれど、その影響でランニングの際に痛みが出ていることがあります。
その場合は、仕事の靴環境を改善する必要がありますので、仕事でその靴を履くことが避けられないのであれば、インソールなどを使用して負担の軽減をする必要があります。
また、1番目と2番目の混合で、仕事の靴を新しく変えたということもありえます。その場合も、先ずは昼間の仕事の靴を以前のものや、ほかのものに変えてみると良いでしょう。それによって改善されるのであれば、新しく買った仕事で履いている靴が合っていないということです。

もしも、新しい靴が合っていなかった場合、その靴の何が悪かったのかが分からなければ、次もまた同じ失敗をしてしまうかもしれません。
合わなかった理由については、ルッチェで相談を受けております。完全予約制で有料ではありますが、同じ失敗を続けて無駄な靴を買うよりも良いのではないでしょうか。

ほかにも、生活習慣のちょっとした変化が影響していることは良くあります。
プライベートなことで、ためしに以前の習慣に戻してみることが出来るのであれば、一つずつチェックしてみましょう。意外なことが原因だったりしますよ。