こんなことで踵が痛く?スポーツ選手が陥った、靴の意外な落とし穴!

とあるサッカーチームから、選手のインソール製作の依頼を受けて出張足型計測&足と全身のチェックを行った時のエピソードです。

その選手は、踵が痛いということでした。
踵と一口に言っても、私からするととても広い範囲を示しているので、踵のどこなのかを、ゆっくりと探りながら確認していくと、踵の一番後ろ側で、地面に着いているところと、地面から離れて踵の後ろ側に立ち上がっていくところの境目辺りが痛いということでした。

そのほかの症状としては、数年前の捻挫がきっかけでクセになってしまっていて、良く捻挫をしてしまうということ。
また、既往としては、両足ハムストリングスの肉離れをしたことがあるということでした。

踵の痛みというのは、ここ最近のことで、試合中ジャンプの着地で違和感を感じ始めたことがきっかけで、徐々に痛くなってきたとのこと。
チームのトレーナーの方がテーピングを工夫したり、ほかいろいろ試したけれど、改善しないということでした。

私も、何が原因なのか、いろいろとチェックしてみましたが、いまいち原因がわかりませんでした。

そこで、先にインソール製作のための足型を採ることにしました。
いつもどおりに足型を採り、競技で使用するシューズをチェックしていたときに、???その靴がなんだかおかしいように感じたのです。

何が変だったのかというと、靴の中をのぞくと、中敷がやけに長く、踵の後ろのほうに、はみ出すように敷かれていました。
ぱっと見きれいに収まっている様にも見えるのですが、私には、踵と靴に適度な隙間があるべき場所を埋めてしまっているように見えました。
靴自体は、見た目、踵に痛みが出始めた頃よりは前から履いていそうな雰囲気でしたし、一応、痛みの出た頃に靴変えましたか?と聞きましたが、返事は「いいえ」でした。

しかし、選手自身に靴のことを説明すると、ひょっとするとその靴にもともと入っていた中敷ではないかもしれないというのです。
すんなり入ったので、ほかの靴の中敷を入れて、そのまま使っていたかもしれない。そういえば、痛みが出始めた頃と同じ頃かもしれないというのです。

結局、数週間後には痛みが無くなっています。
もちろん、インソールをお作りしましたが、踵の部分についてはなんら特別なことはしませんでした。痛みの原因は間違った中敷を使用したせいだと考えたからです。
インソールでは何の対処もしていないけれど、踵の痛みが無くなった。つまり何のことはない、ほかのシューズの中敷を間違えて入れてしまったことによって生じた怪我だったということですね。